X線画像の対象ローカライゼーション
专利摘要:
X線システム100は、X線源104及びX線検出器106が取り付けられるガントリ102を有する。制御ユニット110は、ガントリの揺動運動を実現する手段114を有し、X線源及びX線検出器を接続する軸116は、コーン118の表面128を追跡する。X線源及びX線検出器は、軸に関して固定の位置を有する。制御ユニットは、ガントリの揺動運動の間に一連のX線画像を取得する手段120を有する。対象認識ユニット122は、追跡された経路を得るために、一連のX線画像に現れる対象124を検出する。深さ評価ユニット126は、軸116に実質的に平行な方向における対象の位置を示す深さパラメータを評価するために、追跡された経路を使用する。 公开号:JP2011515178A 申请号:JP2011501326 申请日:2009-03-20 公开日:2011-05-19 发明作者:ヘルマン ステヒェハイゥス;ニールス ネイホフ 申请人:コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ; IPC主号:A61B6-03
专利说明:
[0001] 本発明は、X線画像における対象のローカライゼーション(位置特定)に関する。] 背景技術 [0002] X線蛍光透視法は、電気生理(EP)アブレーションプロシージャをガイドするために使用されることが多い。それは、すべてのカテーテルの位置をリアルタイムに示す。3Dマッピングは、心臓輪郭の3D表現に関連してカテーテルの位置を示すことによって、複雑なアブレーションプロシージャの発展を大いに助けている。しかしながら、いずれのツールも、すべてのカテーテルの位置を、互いに関連して又は詳細な心内膜解剖学的構造に関連して、リアルタイムに示すことができない。] [0003] フィリップスヘルスケアから入手可能であるEPナビゲータは、EP介入実施の際、詳細な3D心臓解剖学的構造の2D投影に関して、カテーテルの位置又はリード位置を確認することが可能である。この情報は、医師が、より大きな信頼性を伴って、より直観的に、複雑なEPプロシージャを実施することを助けることができる。このようなツールは、自動的にセグメント化された3DのCT画像を提供することができる。患者の心臓の解剖学的構造のこの画像は、すべてのカテーテルの正確な位置を示すために、ライブ蛍光透視データと組み合わせられる。EPナビゲータは、ユーザが、ライブ蛍光透視画像と組み合わせられるべき3D解剖学的構造(例えば左心房及び肺静脈)を選択することを可能にする。結果として得られる複合画像は、心臓の詳細な3D解剖学的構造の2D投影に関して、すべてのカテーテルの位置の正確な標示を提供する。] 発明が解決しようとする課題 [0004] 解剖学的構造の複雑さ及び組み込まれるツールの不足のため、複雑なアブレーションプロシージャは、非常に時間がかかり、通常数時間つづく。プロシージャの成功は、カテーテルの位置付けの正確さに依存する。組織及びカテーテル先端部の間の良好な接触を維持することが重要である。] [0005] 電磁マッピングシステムが、Hans Kottkamp, MD他による「Electromagnetic Versus Fluoroscopic Mappingof the Inferior Isthmus for Ablation of Typical Atrial Flutter」(Circulation, 2000, 102:2082-2086)(以下、Kottkamp他の文献と示す)に記述されている。この電磁マッピングシステムは、磁界の外部の超低エミッタ、小型磁界センサを有する2つのカテーテルの組及び処理コンピュータユニットを含む。Kottkamp他の文献に記述される特定の環境下において、この電磁マッピングシステムは、必要な場合は右腹斜位のような付加のX線投影を使用しながら、連続する蛍光透視法を用いずに電磁マッピングシステムを使用してマッピングプロシージャを実施することを可能にする。] [0006] 改善された対象ローカライゼーションシステムを有することが有利である。] 課題を解決するための手段 [0007] この課題により良く対処するために、本発明の第1の見地において、X線源及びX線検出器が取り付けられるガントリと、ガントリを回転させる少なくとも1つのモータと、X線画像を取得するようにX線源及びX線検出器を制御し、ガントリの運動を制御するようにモータを駆動する制御ユニットであって、制御ユニットが、ガントリの揺動運動(wiggling motion)を実現する手段を有し、X線源及びX線検出器を接続する軸が、コーンの表面を追跡し、X線源及びX線検出器が、軸に関して固定の位置を有し、制御ユニットが、ガントリの揺動運動の間、一連のX線画像を取得する手段を有する、制御ユニットと、追跡された経路を得るために、一連のX線画像に現れる対象を検出し追跡する対象認識ユニットであって、追跡された経路は、対象が一連の画像において検出された複数の位置を表す、対象認識ユニットと、軸に実質的に平行な方向における対象の位置を示す深さパラメータを評価するために、追跡された経路を使用する深さ評価ユニットと、を有する、システムが提示される。] [0008] 介入の間にすでに使用されているX線システムが、対象の深さ評価を得るために使用されるので、これは、特別なローカライゼーションハードウェアを使用することなく、深さ評価を得ることが可能である。システムは、それがガントリの大きな回転運動又は時間のかかる位置付けプロシージャを伴わないので、使用するのが便利である。利点は、もはや電磁EPナビゲーションシステムを使用する必要がないことである。] [0009] X線画像は、それ自体で、対象の2次元の位置に関する情報を提供する。特にX線源及び検出器平面の中央を横切る軸に沿った3次元位置は、通常、X線画像を調べることによっては導き出されることができない。この3次元位置は、対象の深さと呼ばれる。ガントリの揺動運動は、X線源及びX線検出器を揺動させ、それによって、わずかに異なるパースペクティブのビューを提供する。わずかに異なるパースペクティブは、対象の深さパラメータを評価するために使用されることができる。複数の画像が、揺動運動に沿って取得されるので、深さ評価の正確さは、たった2つの画像に基づくステレオ計算と比較して、改善される。更に、揺動運動は、相対的に小さい角度レンジしかスパンしないので、揺動運動は、患者の近くに位置しうるオブジェクトによって妨げられない。] [0010] 揺動運動は、通常、多くとも約10度に制限され、最大でも約15度に制限される。このことは、システムが、患者を取り囲むほとんどのオブジェクトを妨げないようにする。揺動運動の別の特性は、それがほぼ周期的な運動であり又は完全に周期的な運動でありうることである。同じ軌道が、深さ評価の正確さを改善するために、何度も反復されることができる。コーンの底面が滑らかである(例えば円形又は楕円)限り、滑らかな動きで揺動運動を繰り返し実施することは、相対的に容易であり、これは、一層安定した、再現可能な運動を生じさせる。] [0011] 追跡された経路は、コーンの底面と比較されることができる。一般に、追跡された経路は、コーンの底面と同様の又は底面の形状と対称的な、形状を有する。しかしながら、対象の深さに依存して、追跡された経路の形状は、より大きく又はより小さくなる。この特性は、対象の位置の深さパラメータを確立するために使用されることができる。] [0012] システムは、電気生理アブレーションプロシージャに非常に適しており、プロシージャにおいて、アブレーションカテーテルの先端部又は(複数の)電極の深さが、X線システムによって確立される。より一般的には、システムは、カテーテルの一部、例えばカテーテル先端部、の深さを評価するために適用されることができる。システムは、例えばニードル先端部又は器具位置の3次元ローカライゼーションを提供するために、経皮的介入の間に使用されることができる。] [0013] (少なくとも1つのX線画像における対象のロケーション及び深さパラメータを考慮する)対象の3次元位置は、例えばCT画像、MRI画像又は表面心臓モデルのような予め決められた3次元の解剖学的画像において示されることができる。] [0014] 本発明の他の見地は、独立請求項に規定される。従属請求項は、有利な実施形態を規定する。] [0015] 本発明のこれら及び他の見地は、図面を参照して更に説明され、記述される。] 図面の簡単な説明 [0016] 一実施形態を示す図。 処理ステップを示すフローチャート。 処理ステップを示すフローチャート。 ジオメトリの歳差運動を概略的に示す図。 深さ評価に対するアプローチを示す図。 深さ評価に対するアプローチを示す図。 非中心線位置を有する対象の深さ評価へのアプローチを示す図。 非中心線位置を有する対象の深さ評価へのアプローチの他の見地を示す図。 非中心線位置を有する対象の深さ評価へのアプローチの他の見地を示す図。 一実施形態のアーキテクチャを示す図。] 実施例 [0017] この詳細な説明において、通常のX線イメージングを使用することによって画像深さ情報を評価することを可能にする幾つかの方法、システム及びコンピュータプログラム製品が記述される。記述されるアプリケーションのうちの1つは、電気生理(EP)プロシージャのための3次元(3D)位置ローカライゼーションである。しかしながら、記述されるアイデア及び実施形態は、特に自動化されたオブジェクト検出及び追跡が実現可能である広範囲のアプリケーションに適用できる。] [0018] このようなX線に基づく3Dローカライゼーションは、単一平面ジオメトリ上の(超)低線量蛍光透視法に基づくことができる。ただ1つの検出器の情報が深さ情報を提供するのに十分であるが、2平面及び他のジオメトリもまた、使用されることができる。方法は、自動化された対象追跡及び/又は信号処理と、X線源及び/又はX線検出器が取り付けられるガントリの歳差運動と、に部分的に基づくことができる。] [0019] 蛍光透視によりガイドされるアブレーションは、焦点アブレーションのために、心臓(及び互い)に対するEPカテーテルの位置について、医師をガイドすることに傾注する。アブレーションは、心房細動(AF)に関する介入の間、行われることができる。カテーテルガイダンスは、解剖学的構造に関連し、従って、かなり複雑であり、時間がかかるので、ナビゲーション、計画及びマッピングを助けるユーティリティが、今日のEP実施における重要なツールと考えられる。] [0020] 蛍光透視法に基づく深さ評価は、X線システムにシームレスに組み込まれる標準EPカテーテルに関する(セミ)リアルタイム3Dナビゲーション及びマッピングを可能にする。X線に基づく深さ評価ツールは、専用のローカライゼーションツール及びハードウェアの必要を低減することができ又は除去することができる。このような専用のローカライゼーションツール及びハードウェアは、例えば磁気測定に基づくことができる。これらの専用のローカライゼーションツールは、一般に、X線システムに加えて使用される。X線システムは、介入ツールと同様に、解剖学的組織の可視化のために使用されることができ、ローカライゼーションツールは、1又は複数の介入ツールの位置を確立するために使用される。それらの別個の取得モードのため、特別な処理が、位置情報をイメージング情報に位置合わせするために必要とされる。] [0021] リアルタイムのX線に基づく深さ評価へのアプローチは、コーン型の動き軌道(歳差運動)において、ジオメトリを「揺動させる(wiggling)」ことによる。] [0022] 図1は、対象の深さパラメータを決定するために使用されることができるX線システム100の簡略ブロック図を示す。図は、この記述において開示される概念を説明するために必要である構成要素のみを図示する。実際のX線システムは、この明細書に記述されないより多くの構成要素を含むことができる。X線システム100は、ガントリ102を有する。ガントリは、懸架部(図示せず)に取り付けられ、1又は複数の回転軸を中心に回転されることができる。通常、ガントリは、2又はそれ以上の直交する回転軸を中心に回転可能である。この回転は、1又は複数のモータ108(例えば各回転軸につき1つのモータ)によって達成される。X線源104及びX線検出器106は、ガントリ102に取り付けられる。X線源104は、当技術分野において知られているX線管でありうる。X線検出器は、当技術分野において知られているイメージインテンシファイア又はフラットパネル検出器を有しうる。] 図1 [0023] X線システムは更に、少なくとも1つのモータ108、X線源104及びX線検出器106を制御する制御ユニット110を有する。制御ユニット110は、ユーザ入力に応じて動作するように構成される。例えば、ユーザが、2つの回転軸を中心にガントリを回転させることを可能にするために、ジョイスティックのような制御部が、設けられることができる。更に、ペダルが、設けられることもできる。ペダルが押されると、1又は複数のX線画像が取得される。制御ユニットは、これを制御をすることができる。画像を取得するために、制御ユニット110は、X線パルスを生成するようにX線源104をトリガすることができる。それに応じて、X線検出器106は、結果として得られるX線投影画像を制御ユニット120に送り返すことができ、制御ユニット120は、X線投影画像をメモリ位置134に記憶する。] [0024] 仮想軸116が、X線源104及びX線検出器106を横切る。ガントリの揺動運動の間、仮想軸116は、X線源104及びX線検出器106に関して固定されている。結果的に、ガントリが運動する(回転し、揺動する)と、仮想軸もまた、ガントリとともに運動する(回転し、揺動する)。制御ユニット110は、モータ108によってガントリの揺動運動を実現する手段114を有する。揺動運動は、X線源及びX線検出器を接続する軸116が、仮想コーン118の表面128を追跡する(辿る、trace)ようなものである。制御ユニットは更に、ガントリの揺動運動の間、一連のX線画像を取得する手段120を有する。手段114及び120は、ユーザ入力に応じて動作するように構成されることができる。例えば、専用ボタンが、設けられることができる。ボタンを押すことにより、揺動運動及び一連の画像の取得を始めることができる。ボタンをはなすことにより、揺動運動及び一連の画像の取得を止めることができる。代替例として、揺動運動及び一連の画像の取得は、予め決められた時間後に、自動的に止まることができる。] [0025] 仮想コーン118は、回転のアイソセンタに、その頂点140を有し、アイソセンタは、ガントリ102の回転運動に関係なく、軸116が常に横切るポイントである。コーン118の底面130は、概して、任意の平面形状を有しうる。好適には、底面の形状は、閉曲線であり、好適には、滑らかな曲線である。閉曲線は、運動を周期的にすることが容易であるという利点をもつ。滑らかな曲線は、運動を制御することがより容易であり、測定をより安定した、よりノイズの少ないものにするという利点をもつ。代替例として、曲線の底面は、線形の形状を形成し、その場合、ガントリは、2つのエンド位置の間で直線的に(及び好適には反復的に)運動することができる。] [0026] 一般に、揺動運動及び同時の画像取得の間、追跡されるべき対象124は、検出器106の視野内に保たれる。この対象は、X線画像内で目に見えるようになる。好適には、対象は、周囲組織材料から区別されることができる適切な材料を有する。例えば、対象は、高いX線減衰係数(例えば金属)をもつ材料を含む。対象は、カテーテルに取り付けられる電極でありうる。カテーテルの先端部もまた、追跡されるべき対象でありうる。] [0027] 追跡された経路を得るために、一連のX線画像に現れる対象124を検出し追跡する対象認識ユニット122が、設けられる。任意の既知の方法が、X線画像内の対象を検出するために使用されることができる。例えば、ブラブ検出アルゴリズムが、例えば電極のような小さい金属対象を検出するために使用されることができる。更に、カテーテルの先端部を検出するためのアルゴリズムが、当技術分野において知られている。追跡された経路は、一連のX線画像における対象の順次の位置によって得られる。追跡された経路は、座標の順序付けられていない組を含みうる。しかしながら、追跡された経路は更に、座標の順序付けられたシーケンスでありうる。このような順序付けられたシーケンスは、深さ評価ユニットにおいてより良好な結果を得るために使用されることができるより多くの情報を含む。] [0028] 深さ評価ユニット126が設けられる。深さ評価ユニットは、深さパラメータを評価するために、追跡された経路を使用する。例えば、X線画像における対象のx座標の変化又はy座標の変化が、深さを評価するために使用されることができる。これらの偏りが大きいほど、対象は、アイソセンタから遠くなる。変化の方向は、対象がアイソセンタのどちら側に位置するかという標示として、使用されることができる。深さパラメータの評価に関係する計算の例は、この記述の他の部分に与えられる。追跡された経路は、底面のスケーリングされたバージョンに似ているので、概して、深さは、追跡された経路を、コーンの底面130と比較することによって、評価されることができる。スケールは、アイソセンタからの対象の距離に依存する。] [0029] イメージングされている患者に対応する3次元解剖学的画像を表現するデータセット136において利用できる情報は、深さ情報の正確さを改善するために使用されることができる。例えば、ある電気生理アプリケーションにおいて、対象(例えばカテーテル先端部)は、例えば心房のようなデータセット136のセグメント化されたボリュームの境界(又はより一般には内部)にあるものとすることができる。] [0030] 好適には、揺動運動は、あまり大きくない。例えば、揺動運動は、多くとも約10度の角度をスパンし、角度は、軸に対して測定される。代替例として、揺動運動の最中のX線源の移動は、X線検出器の寸法より大きくない。例えば、X線検出器の寸法が、20x30cmである場合、揺動運動の最中のX線源の移動は、20x30cmより大きくない。] [0031] 揺動運動は、好適には周期的運動である。これは、特に周期的運動の周期がノイズ信号の任意の周期性と異なる場合に、ノイズ信号をフィルタ除去するのを助けるので、深さ評価に関する信号処理にとって有利である。例えば、対象が、心臓の運動又は呼吸の運動により動く場合、対象ロケーションの乱れは、周期的な揺動運動によって、フィルタ除去されることができる。] [0032] コーンは、円形の底面又は楕円形の底面を有することができる。これは、揺動運動が円形又は楕円形であることを意味し、それは滑らかな動きである。円形の底面は、決定されるあらゆる対象ロケーションが深さ評価の正確さに等しく寄与するという利点をもつ。これは、底面が円である場合、追跡される経路もまた円であることを認識することによって、理解されることができる。各々の対象ロケーションは、追跡された経路の半径を評価することを等しく助け、深さ評価は、追跡された経路の半径に基づくことができる。代替例として、コーンは、直線形状の底面を有することができ、これは、例えば位置Aから位置Bへ線形運動し、位置Aに線形運動して戻ることを表わす。このような線形運動は、X線システムにおいて実現するのが相対的に容易である。このような直線形状の底面は、それが最も短い軸がゼロの長さを有する楕円を構成するので、楕円形とみなされることもできる。非線形の楕円底面は、より幅広い情報がより一層異なるパースペクティブから集められるという利点をもち、このことは、深さ評価をより一層正確にする。] [0033] 深さ評価ユニット126は、コーンの底面を、追跡された経路と比較して、追跡された経路のスケールを得る手段138を有することができる。コーン144の底面は、深さ評価ユニット126のメモリにデジタルで記憶されることができる。深さ評価ユニット126は更に、追跡された経路のスケールに基づいて、深さパラメータを評価する手段140を有することができる。コーンの底面は、円を含むことができる。この場合、追跡される経路もまた、円を規定し、追跡された経路のスケールは、追跡された経路によって規定される円の半径に基づく。] [0034] いかなる種類の対象も、ローカライズ(位置特定)されることができるが、システムは、特に、少なくとも電気生理学アブレーションカテーテルの先端部又は電極を含む対象を検出するのに適している。深さ評価は、アブレーションプロシージャにおいて非常に重要であり、X線に基づく深さ評価は、別個の電磁ローカライゼーションシステムの必要を排除する。しかしながら、システムは、いかなる種類の経皮的介入の間に使用されてもよい。他のアプリケーションもまた構想される。] [0035] 好適には、データセット136によって表現される3次元解剖学的画像に関して、対象の位置を標示するためのグラフィックユニット132が設けられる。この標示は、対象の3次元位置に基づき、深さパラメータを含む。グラフィックユニット132は、データセット136によって表現される3次元解剖学的画像に関して、対象の位置を決定する。対象の3次元位置は、例えば揺動運動の間に取得される一連のX線画像のうちの1つのような、X線画像における対象の位置と組み合わせて深さパラメータを考慮することによって、計算されることができる。ただ1つのX線画像における対象の位置を使用することに代わって、一連のX線画像に基づく平均位置を使用することも可能である。例えば、追跡された経路が円である場合、円の中心点が使用されることができる。3次元解剖学的画像の相対位置は、先験的に知られていてもよい。3次元画像のこの相対位置は更に、当技術分野において知られている位置合わせ技法を使用して、3次元解剖学的画像をX線画像に位置合わせすることによって、決定される(又は修正される)ことができる。] [0036] グラフィックユニット132は、データセット136によって表現される3次元解剖学的画像の少なくとも一部の表現を含む複合画像を生成する。この複合画像は、メモリ(図示せず)に記憶されることができる。グラフィックユニット132は、ディスプレイ142に供給されるべき出力信号を生成する。ディスプレイ142は、例えば高解像度のLCDディスプレイのような通常の医用ディスプレイでありえ、例えば、ディスプレイ上には、データセット136によって表現される3次元解剖学的画像の2D投影が、対象の位置の標示と関連して表示される。データセット136は更に、対象に対するその空間関係が知られている1又は複数の2次元画像を含むことができ、このような場合、グラフィックユニット132によってディスプレイ142に供給される画像は、対象の標示と共にこのような2次元画像を含むことができる。ディスプレイ142は、シーンの3次元印象をレンダリングする能力をもつディスプレイである3Dディスプレイであってもよい。3Dディスプレイは、データセット136によって表現される3次元解剖学的画像に関して対象の深さを明確に視覚化するために使用されることができる。例えばレンチキュラディスプレイのようなこのような3Dディスプレイは、当技術分野において知られている。これらの可視化は、曲がりくねった血管又は心房のような空間内での器具及び/又はカテーテルの操作を、より一層容易にすることができる。] [0037] 図2Aは、一連のX線画像において対象の深さパラメータを評価する方法を示す。例えば、方法は、X線装置に組み込まれるコンピュータプログラム製品として実現されることができる。方法は、例えばX線マシン上のボタンのような制御インタフェースを介するユーザコマンドに応じて、ステップ200において開始される。] 図2A [0038] ステップ202において、モータ108は、X線源及びX線検出器が取り付けられるガントリの運動を制御し、それによってガントリの揺動運動を実現するように駆動される。X線源及びX線検出器を接続する軸は、コーンの表面を追跡し、X線源及びX線検出器は、軸に関して固定の位置を有する。ガントリの揺動運動の間、ステップ204において、一連のX線画像が取得される。] [0039] X線画像を取得した後、ステップ206において、一連のX線画像に現れる対象が、追跡された経路を得るために、検出され追跡される。追跡された経路は、対象が一連の画像において検出された複数の位置を表す。ステップ208において、追跡された経路を使用して、軸に実質的に平行な方向における対象の位置を示す深さパラメータが、追跡された経路をコーンの底面と比較することによって、評価される。] [0040] 図2Bは、コンピュータプログラム製品における処理ステップを示すフローチャートである。コンピュータプログラム製品は、入力としてX線画像を使用して、深さパラメータを評価するように構成される。ステップ210において、深さパラメータの評価は、ユーザによって開始される。ステップ212において、プログラムは、X線源及びX線検出器が取り付けられるガントリの揺動運動の間に取得された一連のX線画像を受け取る。X線源及びX線検出器を接続する軸は、コーンの表面を追跡し、X線源及びX線検出器は、軸に関して固定の位置を有する。] 図2B [0041] ステップ214において、プログラムは、追跡された経路を得るために、一連のX線画像に現れる対象を検出し、追跡する。追跡された経路は、一連の画像において対象が検出された複数の位置を表す。ステップ216において、プログラムは、追跡された経路をコーンの底面と比較することによって、軸に実質的に平行な方向における対象の位置を示す深さパラメータを評価するために、追跡された経路を使用する。深さパラメータが評価されると、プログラムは、対象の3次元位置を計算し、ディスプレイ上に、例えば3次元画像レンダリングとのオーバレイにおいて、その位置を標示することができる。別の投影角から事前に取得された別のX線画像において、対象の位置を標示することもまた可能である。] [0042] 図3は、イメージングシステムの歳差運動を概略的に示す。このような歳差運動は、揺動運動の特定の例である。図面は、ダイアグラム300に、X線源及び検出器の軌道を示し、グラフ312に、検出器によって検出される対象の運動を示す。円形の矢印302は、X線源の焦点の軌道を表す。円形の矢印314は、焦点及び検出器の中央点を接続する仮想線の運動を示す。ポイント304は、歳差運動の中心である。当業者であれば、歳差運動304の中心における対象は、歳差運動の間、検出器308によって記録される画像内で安定した位置のままであることが分かるであろう。しかしながら、歳差運動304の中心と比較して、検出器308により近い又はX線源302により近い任意の位置のポイントは、円内で運動するとき、歳差運動の間に記録される画像に現れる。] 図3 [0043] 座標系310は、ここで使用される方法を説明するために、この明細書において使用される座標系のうちの1つである。x及びy軸は、検出器平面308に対応する。z軸は、x,y平面に垂直であり、X線源302を向く。] [0044] グラフ312は、歳差運動304の中心にない対象の投影が円経路をたどるように現れることを示す。時間tの関数として軸x又はyに沿って検出器平面内の対象の位置を調べる場合、グラフ312に示されるように、正弦波のような曲線が相応に現れる。] [0045] ここで使用される深さ評価のための方法及びアルゴリズムにおいて、理想点源及び点対象が仮定されることができる。例えば、焦点ぼけは、無視されることができる。対称的なアイソセントリックな状況が記述され、回転の中心は、Cアークのほぼ半分のところである。しかしながら、これらの仮定は、アルゴリズムをより簡単に展開するための簡略化にすぎない。当業者であれば、正確さは、例えば深さ評価モデルを考慮して、上記で識別されるもののようなより多くの見地をとることによって改善されることができることが分かるであろう。] [0046] 図4A及び図4Bは、歳差運動のパラメータ化されたモデルを示す。モデルにおいて使用される取り決め及び記号は、表1に、より詳しく記述される。] 図4A 図4B [0047] 図4Aは、X線源402及び検出器404が回転され及び/又は角度移動されるときの、点対象のx,y平面における絶対的なシフトを示す。図4Bは、それぞれ異なる深さを有する2つの対象406及び408、すなわちそれぞれ異なるz座標を有する2つの対象について、x,y平面におけるシフトの差を示す。これは更に、モデルの深さ感度を示す。角度φの焦点回転によって導かれる、イメージング平面から距離zのところでの、歳差運動の中心における点Pの投影のピクセルシフトiは、 によって表現されることができる。 を規定し、角度φが相対的に小さくなりうると考慮すると、式1は、 になる。] 図4A 図4B [0048] 図4A及び図4Bは、深さdにおけるモデルについての深さ感度を解析的に計算するために使用されることができるが、より単純明快なアプローチは、近似としてテイラー展開を使用することでありうる。式3を微分し、一次のテイラー近似を使用することにより、 が得られる。] 図4A 図4B [0049] 実際的な状況について、K>>1であり、SIDがほぼLに等しいことが当てはまりうる。このようなケースで相対的に粗い評価の場合、式4は、更に、 に簡略化されることができる。ここで、φは、ラジアンで表現される。] [0050] 国際電気標準会議(IEC)によって提供されるモデルに従って、SID(X線源からイメージャ(例えばX線検出器)までの距離)が1.0mである場合、患者厚みの一般値は、30cmである。実際、X線線量及び焦点ぼけを最小限にするために、検出器は、患者の近くに配置され、例えば、PID(患者からイメージャまでの距離)は、およそ0.15mでありうる。今日の検出器の場合、ピクセル間隔は、約150μmでありうる。Lは、一般に0.8mでありうる。このような構成において、約10度の歳差運動を使用する場合、1mmの深さパラメータの変化は、検出器上の追跡された経路の1ピクセルの変化を生じさせる(例えば、追跡された経路が円を含む場合、円の直径が、1ピクセルだけ増大し又は減少しうる)。] [0051] 歳差運動によって深さ情報をパラメータ化するための包括的なアプローチは、モデル内に対象Pの非中心線位置を含めることである。ここで、中心線は、検出器平面に対して垂直であり、検出器及びX線源の焦点を接続する仮想線である。一般化された状況が、図5及び図6に示されており、ポイントPが、x方向にシフトされている。図5は、図4A及び図4Bと同じパースペクティブからみたシステムを示す。図6Aに描かれる円は、画像検出器上に投影される対象の追跡される経路を示す。図6Bは、2つのガントリ位置の間の角度Δφを示す。この記述において、x方向におけるシフトの状況が、最も詳しく説明される。実際、Pは、(図5及び図6に示されるように)x方向だけでなく、y方向でもシフトしうる。しかしながら、当業者は、y方向のシフトがある場合に同様の解析をx方向のシフトと組み合わせて導き出すことができる。] 図4A 図4B 図5 図6A 図6B [0052] モデルは、 によって記述され、これは、対称性により、y座標に関しても同一である。式6から、固定の深さzにおける検出器ピクセルシフト(図6Aに示される)についての伝達関数は、対称回転(歳差運動)の位置xの関数として、 によって表現されることができる。ここで、角度Δφxは、(図6Bに示されるように)相対的に小さく、歳差運動304の固定の中心に関して対称である。] 図6A 図6B [0053] 回転が対称である歳差運動の場合(二重軸コーンのような軌道を使用する。二重軸とは、ガントリの回転が、患者の頭部から足部に向かう軸と、患者の左側から右側に向かう軸を中心に生じることを意味する)、対象のイメージ平面への投影の円形軌道の半径は、歳差運動の周波数によって変調され、 によって与えられることができる。] [0054] X線源及び検出器の固定の回転位置において、小さい角度に関するx方向の深さ感度(y方向でも同様)は、 によって表現されることができる。] [0055] EPアプリケーションの場合、カテーテルは、概して、電極の対(バイポーラ)を備え、電極の対は、自動画像処理によってX線画像内で検出し追跡するのが相対的に容易である。この検出及び追跡は、X線投影後のイメージャ上のブラブ様の構造及び電極の高減衰によって容易にされる。電極は、多くの場合、ほぼ柱状であり、それらのサイズは、一般に、1mm(垂直投影)である。しかしながら、ここに記述される方法及び装置は、電極に限定されず、電極の寸法を有する対象にも限定されない。] [0056] 表2は、X線源及びX線検出器が固定されるX線ガントリの歳差運動に属する回転及び角度運動値のシーケンスを規定する。ここに、回転は、患者の頭部から足部に向かう方向の軸を中心とするガントリの回転をさし、角度運動は、患者の左側から右側に向かう軸を中心とするガントリの回転をさす。] [0057] 表2に規定される歳差運動は、±5度の歳差運動であり、任意の2つのガントリ位置の間の最大角度を約10度にする。この角度は、前のセクションのモデルからの評価に基づく。回転及び角度運動は、5度の半径を有する円に沿った軌道(歳差運動)を記述する。表2に示される角度は、歳差運動の中心(歳差運動が回転運動を実施する軸)の基準位置に関するものである。この基準位置は、任意の向き(すなわち絶対的な角度運動/回転値の任意の対)を有することができる。一般に、基準位置は、臨床プロシージャから及び患者の解剖学的構造から得られる。この例の値は、説明の目的のためにある。それらの値は、いかなる形でも制限ではない。] [0058] 画像内の対象の位置は、手動で、半自動的に、又は好適には完全に自動的に、識別されることができる。例えば、リード又は金属の対象は、画像を閾値処理することによって自動的に識別されることができ、それによって、対象に対応する暗い領域をセグメント化し、そののち、画像シーケンスの暗い領域の中心位置を決定するブラブ検出アルゴリズムが実施されることができる。これらの中心位置は、画像内の対象のx,y座標として使用されることができる。] [0059] 上述したように、画像シーケンスの対象の投影によって横断される(円)軌道の半径は、投影される対象の深さ位置に比例する。軌道の回転方向(時計回り又は反時計回り)は、アイソセンタに対する対象の位置に関連する。] [0060] 歳差運動は、予め規定された周波数で、画像シーケンスに記録される対象の軌道を変調させるので、例えば画像に多くのノイズがある場合、又はその深さが決定されるべきである対象だと誤って間違えられる他の対象が画像内にある場合のように、より難しいイメージング状況において、専用の信号処理が、追跡される対象の深さ位置を決定するために用いられることができる。予め規定された軌道の形状は、例えば消化管の運動、心臓の運動及び/又は呼吸の運動のような対象の運動がある場合に、有利に考慮されることができる。] [0061] 対象は、静止していないことがある。例えば、対象は、心臓及び呼吸の運動並びに消化管の運動により、動くことがある。深さ評価は、画像シーケンスに基づいて対象の運動をモデル化する運動モデルによって改善されることができる。これは、不完全でノイズが多い一連の測定から、動的なシステムの状態を評価するフィルタを使用して、行われることができる。このような運動モデルは、対象の位置及び速度に関する連続的に更新される正確な情報を、その位置の観測シーケンスに基づいて、提供することができる。このような観測シーケンスは、画像シーケンス及び対象が画像内で検出された位置のシーケンスによって提供される。このような運動モデルを設計するために適用されうる例示のフィルタは、知られているカルマンフィルタであり、これは、入力がホワイトノイズによって生成されるランダム信号であるとき、所望の出力と実際の出力との間の二乗平均誤差が最小にされる線形システムである。] [0062] 上記の方法を心房細動に苦しむ患者に適用する場合、ローカライズされるべき対象(心腔に挿入される一般に1又は複数のEPカテーテル)は、規則正しく拍動する心臓ほど大きく運動しないことがある。これは、運動補償なしで又は少しの運動補償だけで、深さ評価システムの使用を可能にする。この状況において、ここに記述されるシステム及び方法を使用することは、特に有利でありうる。その理由は、心房細動の状況において、専用のナビゲーション機器を有する施設を見つけることは困難でありえ、及び/又はそのような専用のナビゲーション機器を適時にセットアップすることはあまりに時間がかかりうるからである。] [0063] 10度の歳差運動(±5度の半径)の場合、検出器の絶対的な移動は、一般のX線システムにおいて約5cmでありうる。この状況における検出器の運動は、相対的に小さいが、それは、患者及び/又は医師にとってなお幾分不快でありうる。歳差運動の角度は、歳差運動によって引き起こされる任意の不快さを低減するために低減されることができる。歳差運動の角度を増大することによって、深さ解像度が、比例的に高くなりうる。しかしながら、既存の電磁追跡システムのいくつかの正確さは、同じオーダの正確さであり、一般にEPカテーテルの場合2−4mmである。] [0064] 対象がジオメトリのアイソセンタに位置する場合、追跡された対象の軌道の半径は、対象から検出器までの距離に比例することができ、ゼロである。しかしながら、モデルから導出されることができるように、深さ感度は、事実上、対象の実際の深さ位置から独立している。] [0065] 図7は、ここに記述される方法及び装置の見地のコンピュータ実現を生成することに適したシステムアーキテクチャを示す。このようなアーキテクチャは、例えばコンピュータワークステーションにおいて得られることができる。代替として、図7に示されるコンポーネントは、X線システムに組み込まれることができる。図7は、例示のアーキテクチャの概略のみを示す。これに代わって、他のアーキテクチャが、使用されることができる。メモリ706は、この明細書に記述される方法に従うコンピュータ命令を含む。メモリ706は更に、画像データ及び対象ロケーションデータを含むことができる。プロセッサ702は、コンピュータ命令を実行する。通信ポート708は、例えば3次元解剖学的対象を表現するデータセット136及び/又は画像シーケンス134のような、画像データを受け取るために使用される。ポート708は更に、ガントリ102のモータ108に制御信号を送るために使用されることができる。画像データは更に、取り外し可能な媒体710を介して得られることができる。ユーザコマンドが、揺動運動を開始すること及び/又は3次元解剖学的画像に対する対象の3次元位置の標示の表示を開始すること、のような特定のアクションをトリガするために、入力部704(例えばキーボード又はテーブル面の制御部)を介して、入力されることができる。ディスプレイ712は、ステータス情報及び/又は対象及び画像の標示を表示するために使用されることができる。通信ポート708を介してどのようにX線システムに図7のアーキテクチャを接続するか、又は知られているX線システムにアーキテクチャをどのように組み込むかは、当業者には明らかであろう。] 図7 [0066] 本発明は、本発明を実行するために適応されるコンピュータプログラム、特に担体上又は担体内のコンピュータプログラム、に拡張されることが分かるであろう。プログラムは、例えば部分的にコンパイルされた形式又は本発明による方法の実現において使用されるに適した任意の他の形式の、ソースコード、オブジェクトコード、コード中間ソース及びオブジェクトコードの形でありうる。更に、このようなプログラムは、多くの異なる設計的なデザインを有しうることが分かるであろう。例えば、本発明による方法又はシステムの機能を実現するプログラムコードは、1又は複数のサブルーチンに細分されることができる。これらのサブルーチンの間で機能を分散するための多くの異なるやり方が、当業者には明らかであろう。サブルーチンは、自己内蔵型プログラムを形成するために、1つの実行可能ファイルに一緒に記憶されることができる。このような実行可能ファイルは、例えばプロセッサ命令及び/又はインタプリタ命令(例えばJava(登録商標)インタプリタ命令)のようなコンピュータ実行可能命令を含むことができる。代替として、サブルーチンの1又は複数又は全ては、少なくとも1つの外部ライブラリファイルに記憶され、例えば実行時、静的又は動的に主プログラムとリンクされることができる。主プログラムは、サブルーチンのうちの少なくとも1つに対する少なくとも1の呼び出しを含む。更に、サブルーチンは、互いに対する機能呼び出しを含むことができる。コンピュータプログラム製品に関する実施形態は、上述された方法のうちの少なくとも1つの方法の処理ステップの各々に対応するコンピュータ実行可能命令を含む。これらの命令は、サブルーチンに細分されることができ、及び/又は静的又は動的にリンクされることができる1又は複数のファイルに記憶されることができる。コンピュータプログラム製品に関する別の実施形態は、上述されたシステム及び/又は製品のうちの少なくとも1つのシステム及び/又は製品の手段の各々に対応するコンピュータ実行可能命令を含む。これらの命令は、サブルーチンに細分されることができ、及び/又は静的又は動的にリンクされることができる1又は複数のファイルに記憶されることができる。] [0067] コンピュータプログラムの担体は、プログラムを担持することが可能な任意のエンティティ又は装置でありうる。例えば、担体は、CD−ROM又は半導体ROMのようなROM、又はフロッピー(登録商標)ディスク又はハードディスクのような磁気記録媒体のような記憶媒体を有することができる。更に、担体は、電気信号又は光学信号のような送信可能な担体でありえ、それらの信号は電気的若しくは光学ケーブルを介して又はラジオ若しくは他の手段によって、伝達されることができる。プログラムがこのような信号において具体化される場合、担体は、このようなケーブル又は他の装置若しくは手段によって構成されることができる。代替として、担体は、プログラムが組み込まれる集積回路でありえ、集積回路は、当該方法を実施するように、又は当該方法の実施において使用されるように、適応される。] [0068] 上述の実施形態は、本発明を制限するものではなく、説明するものであることに注意すべきであり、当業者であれば、添付の請求項の範囲から逸脱することなく多くの代替の実施形態を設計することが可能であろう。請求項において、括弧内に置かれた任意の参照符号は、請求項を制限するものとして解釈されるべきではない。「有する、含む」なる動詞及びその活用形の使用は、請求項に記述されるもの以外の構成要素又はステップの存在を排除しない。構成要素に先行する冠詞「a」又は「an」は、このような構成要素の複数の存在を排除しない。本発明は、幾つかの別個の構成要素を含むハードウェアによって実現されることが可能であり、適切にプログラムされたコンピュータによって実現されることが可能である。幾つかの手段を列挙する装置の請求項において、これらの手段の幾つかは、同じ1つのハードウェアアイテムによって具体化されることができる。特定の手段が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用されることができないことを示さない。]
权利要求:
請求項1 X線源及びX線検出器が取り付けられるガントリと、前記ガントリを回転させる少なくとも1つのモータと、X線画像を取得するように前記X線源及び前記X線検出器を制御し、前記ガントリの運動を制御するように前記モータを駆動する制御ユニットであって、前記制御ユニットは、前記ガントリの揺動運動を実現する手段を有し、前記X線源及び前記X線検出器を接続する軸は、コーンの表面を追跡し、前記X線源及び前記X線検出器は、前記軸に関して固定の位置を有し、前記制御ユニットは、前記ガントリの前記揺動運動の間に一連のX線画像を取得する手段を有する、制御ユニットと、追跡された経路を得るために、前記一連のX線画像に現れる対象を検出し、追跡する対象認識ユニットであって、前記追跡された経路は、前記対象が前記一連の画像において検出された複数の位置を表す、対象認識ユニットと、前記軸に実質的に平行な方向における前記の対象の位置を示す深さパラメータを評価するために、前記追跡された経路を使用する深さ評価ユニットと、を有するX線システム。 請求項2 前記揺動運動は、最大で約10度の角度をスパンし、前記角度は、前記軸に対して測定される、請求項1に記載のX線システム。 請求項3 前記揺動運動の間の前記X線源の移動は、前記X線検出器の寸法より大きくない、請求項1に記載のX線システム。 請求項4 前記揺動運動は、周期的運動である、請求項1に記載のX線システム。 請求項5 前記コーンは、円形の底面又は楕円形の底面を有する、請求項1に記載のX線システム。 請求項6 前記コーンは、直線形状の底面を有する、請求項1に記載のX線システム。 請求項7 前記深さ評価ユニットは、前記コーンの底面を、前記追跡された経路と比較して、前記追跡された経路のスケールを得る手段と、前記追跡された経路の前記スケールに基づいて前記深さパラメータを評価する手段と、を有する、請求項1に記載のX線システム。 請求項8 前記コーンの前記底面は、円を含み、前記追跡された経路は、円を規定し、前記追跡された経路の前記スケールは、前記追跡された経路によって規定される前記円の半径に基づくものである、請求項7に記載のX線システム。 請求項9 前記深さ評価ユニットは、前記ガントリの運動及び前記対象の運動を区別するための運動モデルを含む、請求項1に記載のX線システム。 請求項10 前記対象は、電気生理学アブレーションカテーテルの少なくとも先端部又は電極を含む、請求項1に記載のX線システム。 請求項11 前記X線システムは、経皮的介入の間、人間患者をイメージングしながら、前記揺動運動を実施するように構成される、請求項1に記載のX線システム。 請求項12 前記深さパラメータ及びX線画像内の前記対象の位置に基づいて、データセットによって表現される3次元解剖学的画像に関して前記対象の位置を示すグラフィックユニットを更に有する、請求項1に記載のX線システム。 請求項13 前記3次元解剖学的画像及び前記対象の前記位置の3次元グラフィック表現を提供するディスプレイを更に有し、前記グラフィックユニットは、前記ディスプレイに、前記グラフィック表現を表す信号を提供するように構成される、請求項12に記載のX線システム。 請求項14 X線源及びX線検出器が取り付けられるガントリの運動を制御して、前記ガントリの揺動運動を実現するようにモータを駆動するステップであって、前記X線源及び前記X線検出器を接続する軸は、コーンの表面を追跡し、前記X線源及び前記X線検出器は、前記軸に関して固定の位置を有する、ステップと、前記ガントリの前記揺動運動の間、一連のX線画像を取得するステップと、追跡された経路を得るために、前記一連のX線画像に現れる対象を検出し、追跡するステップであって、前記追跡された経路は、前記対象が前記一連の画像において検出された複数の位置を表す、ステップと、前記追跡された経路を前記コーンの底面と比較することによって、前記軸に実質的に平行な方向における前記対象の位置を示す深さパラメータを評価するために、前記追跡された経路を使用するステップと、を含む方法。 請求項15 X線源及びX線検出器が取り付けられるガントリの揺動運動の間に取得される一連のX線画像を受信するステップであって、前記X線源及び前記X線検出器を接続する軸が、コーンの表面を追跡し、前記X線源及び前記X線検出器が、前記軸に関して固定の位置を有する、ステップと、追跡された経路を得るために、前記一連のX線画像に現れる対象を検出し、追跡するステップであって、前記追跡された経路は、前記対象が前記一連の画像において検出された複数の位置を表す、ステップと、前記追跡された経路を前記コーンの底面と比較することによって、前記軸に実質的に平行な方向における前記対象の位置を示す深さパラメータを評価するために、前記追跡された経路を使用するステップと、をマシンに実施させるためのマシン可読命令を含むコンピュータプログラム。
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